お茶屋遊び [ふだんのコト]
どうも昔話がシリーズになりそうで恐縮だが、我が儘、勝手もブログのよいところ。
さかのぼること学生の頃、ゼミで京都に行きました。
教授がおまえらに面白いところに連れってやると言って、いわゆる祇園でしょうか、
一回りして舞子はんなどを拝見しながら、一軒のお茶屋さんに入りました。
さすが教授、太っ腹!、貧乏学生が10人くらいくっついているんですから、
幾らになってしまうのか。
狭い階段を上がって、お座敷に入りました。
みんな初体験、神妙な面持ちで座しております。
そこへ簡単なお料理とお酒が出てきました。お料理の内容は記憶にないけど、
もちろんさすがに舞子さんは呼びませんでしたよ、研修の最中ですから。
盛り上がってきたところで女将が披露してくれたのが、イラストの絵のようなギッチョン節です。もうびっくり、いたく感動しました。その後酔って気分が良くなると宴席にてその芸を真似て披露しています。
女将がお銚子を一本手に持ち、おしぼりを広げてお銚子の口に掛けます。そこへおちょこを逆さにして被せます。着物をを羽織った感じですね、おしぼりの左右を割り箸の先でくるっと絡めて手ができあがりました。
りっぱな人形に変身した様に驚きです。手に見立てた割り箸を操りながら、「ようこそいらっしゃいました。ではひとつ歌を歌います」てな感じで、口上が始まり、歌われたのが「ぎっちょんちょん」です。
高い山から谷底見れば
ギツチヨンチヨン ギツチヨンチヨン
瓜や茄子の花盛り
オヤマカドツコイ ドツコイドツコイ ヨーイヤナ
ギツチヨンチヨン ギツチヨンチヨン
お前一人と定めて置いて
ギツチヨンチヨン ギツチヨンチヨン
浮気やその日の出来心、
オヤマカドツコイ ドツコイドツコイ ヨーイヤナ
ギツチヨンチヨン ギツチヨンチヨン
丸い玉子も切りよで四角
ギツチヨンチヨン ギツチヨンチヨン
物も言ひよで角が立つ
オヤマカドツコイ ドツコイドツコイ ヨーイヤナ
ギツチヨンチヨン ギツチヨンチヨン
これがゆったっりと、張りのある声で、人形の手で踊りながらですから、魅せられました。
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