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夏の想い出 [おもわんコト]

100710.JPG
 久しぶりの投稿になりました。
ブログ自体はよく覗くのだけれど、またネタにも事欠くことはなかったのだが、よく筆が動かないとか、、そう言うよりも、ブログに対し脳が停止しておりました。継続することが少し面倒になったかな、まぁ、この話はこれくらいにしておいてと。



 毎土曜の朝、近所に八百屋さんがトラックで朝取れたての野菜を売りに来てくれるのだが、いつだったか、その荷台に初物のトウモロコシが詰まった段ボール箱を発見した。
「おっ」と、つぶやきながら3本掴むと、
「それ〜うめぇんだ、昨日うちのがうでたんだけど」と、ちょっと訛った調子にはにかむ笑顔を乗せて、僕の手からトウモロコシを取り袋に詰めてくれた。

家に戻り、早速、茹でてみた。
鮮やかに黄色みが増していく様に、まだ眠っていた体が息づいていく。
「う〜ん、きれいだ」

茹であがりを見計らって、待ちきれない僕は熱々を手にとってむしゃぶりついた。
あの独特の香りと甘み、何よりも新鮮で口の中いっぱいに広がるジューシーさに、
「もろこし、マイゥ〜」と、言ったとか言わないとか、、

ーー 母が母屋の前にある畑から竹かごいっぱいにトウモロコシを抱えて来た、井戸のところで金タライにポンプで水を汲み出し、トウモロコシの皮を剝く。それが終わると大きなアルマイトの鍋に水を張りガスに火をつけた。それが合図なのか縁側で寝そべっていた爺さんや、となり棟の仕事場から手ぬぐいで腰回りの埃をはたきながら親父が母屋に入ってくる。茹で上がる熱気にじとっと母の首筋に汗が走る。母は湯切りし最後に塩を振っていたっけ。昔からある大きな呉須の染め付け皿に山盛りのトウモロコシが食卓に置かれた。僕が手を出すのを待って親父も手にとった。なぜか皆無言で食べていたが、僕はとてもあまくてうまいよと、母に笑顔を送ると、母も頷いた。 ーー


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モモパパ

お久しぶりです^^;
そうなんです獲れたてでないと「まいうー」といかないですよね><
1本100円のを何度か買って失敗してます(T_T)
by モモパパ (2010-07-14 21:04) 

to-fukozo

うちの畑にわずか1本だけ成ったトウモロコシも鳥に齧られてしまいました。
にくたらし〜。
来年はもっとたくさん植えて、袋がけせねば。
そんなわけで、今年はまだトウモロコシにありついておりません。
かぶりつきたい!
by to-fukozo (2010-07-16 00:11) 

ヴォイス

モモパパさま、ご無沙汰しております。
失敗というのはすぐに食べなかったとか、
あぁ焼きとうもろこしの醤油の香りがよぎりました。

to-fukozoさま、ようこそおいでくださいました。
鳥も必死ですね、今が旬、お安い時期ですからご賞味くだされ。
by ヴォイス (2010-07-21 20:21) 

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